施工事例
Works

車両リニューアル

新車製造時より20年以上使用した鉄道車両を、例えると家屋のリフォームのように、内装品・各種装置を新規交換・更新し、旅客サービスの向上、省電力化・低騒音化により環境負荷の低減に資する車両に再生(リニューアル)する作業です。
作業の手間はかかりますが、車体の基本部分(構体)はまだ使えますので、これを再利用して、最新技術で生産されるモーター、制御装置、保安装置、客室内表示装置等を交換・取付けることにより、新車よりも安いコストで、新造車両に匹敵する輸送サービスが実現します。

STEP01
工場内にて解体作業をすすめます。
STEP02
内装部分を解体作業中。 
STEP03
ほぼ内装品、電線等 を取り外し終えた状態です。
STEP04
室内に新しく配線を設置します。
STEP05
床下部にも同時に作業をすすめます。
STEP06
床下に機器を取付けます。
STEP07
室内に新しく配線を設置します。
STEP08
車体外板部分も仕上げていきます。
STEP09
ほぼ完成状態の車内。この後座席を取付、最終仕上げ、お客様の完成検査、試運転を経て引渡しとなります。

車両改造工事

皆さんが日頃乗られる鉄道車両は、恐らく何らかの「改造」が施されている車両がほとんどだと思います。
それは、新車で納品されたのちに数年後、ご利用のお客様の新たなご要望があったり、安全対策の新たな必要が生じたり、または余剰車両をイベント列車に改造する(「転用改造」といいます)こともあります。
そこで、鉄道事業者様より弊社のような会社が依頼を受け、鉄道車両の「改造工事」を請負うことがあります。

STEP01
現在使用中の車両に新たな機能を追加するため、車両の改造工事が行われます。まず内装部分を取外し、配線、機器等を取付ける作業を行います。
STEP02
配線、機器の多い運転室を改造する場合も多く、作業には細心の注意を要します。
STEP03
作業は大きな部材を扱う場合もあり、チームワークが欠かせません。

定期検査整備

鉄道車両は、皆さんがお乗りの車と同じく、法律により車検のような整備点検のサイクルが決められております。
8年周期の全般検査、4年周期の重要部検査、3ヶ月毎の交番検査(月検査とも呼びます)等があります。
各種検査毎に作業範囲が異なりますが、弊社は鉄道車両に関しましては、これらの作業範囲の一部(主に車体関連)、モノレールに関しましてはほぼ全てを担当させていただいております。

STEP01
車両工場へ入場する指定車両を、鉄道事業者様と共同分担にて、整備作業を行ないます。
STEP02
当社は客室内清掃、扉部等各部整備を担当しております。
STEP03
客室内を念入りに清掃します。

モノレール整備

モノレールは一般の鉄道車両と似ていますが、基本的に構造が異なるため、整備に求められる技能も異なります。弊社は関東では少ない跨座式モノレール整備業者として、古くから従事して参りましたので、その技術の蓄積には自信があります。
整備内容も車両の全般・重要部検査の全てに亘る項目から、月検査、走行輪タイヤ交換、車体更新・改造業務も担当しております。
また、車体整備だけではなく、車体整備用冶具の修理・製作、軌道の分岐整備等も一部請負っております。

STEP01
車両を整備するにあたり、車体吊上作業により、車体と駆動部分(台車)を切り離します。(全般・重要部検査業務)
STEP02
分離された台車部分を、さらに分解し、清掃、消耗部品等を交換、非破壊検査等の作業を行います。
STEP03
同時に車体内作業を進めます。(車体更新工事・側ガラス交換作業)
STEP04
並行しておよそ3ヶ月に1度のサイクルで、車両を分解しないレベルで行う検査「月検査」を実施しております。
STEP05
車体の機器収納カバーを外して、内部の状態や機器の動作確認を行います。

展示車両修繕

長年の運行の後、現役引退した車両は、鉄道博物館、公園、または鉄道に情熱を傾ける方々により保存、展示されます。
そこで、引退車両を展示前に劣化・破損部分の修繕・再塗装を施され、または長期間展示・保存されていた車両の全面的な修繕・再塗装を行うことがあります。近年、歴史的に貴重とされる車両の保存、展示が多く、また鉄道博物館への人気もあいまって、この作業依頼が増えております。

STEP01
博物館や公園等に展示される車両を美しく展示するために、修繕依頼を受けることがあります。
STEP02
青梅鉄道公園展示の、新幹線0系車両展示車の修繕作業を施工しました。施工前の状態です。
STEP03
古い塗装を完全に剥離します。
STEP04
新しく塗装を施します。錆止め、パテ付けの成形から上塗りまで、何層も重ね塗りします。
STEP05
内装品、窓ガラスも新しく交換します。
STEP06
完成状態です。往年の名車がよみがえりました。